高濃度ビタミンC療法とは

高濃度ビタミンC療法とは25~100gのビタミンCを点滴する治療です。ノーベル化学賞を受賞したポーリング博士によって提唱された治療法で、進行癌患者の予後を改善したという報告があります。その後、様々な追試が行われ、一時はその効果を疑問視されていましたが、最近になってビタミンCの効果が見直される報告があり、再び注目されている治療です。

ビタミンC療法の効果

ヒトの膵臓がんや悪性黒色腫、大腸がん、骨肉腫の培養細胞ではビタミンCの濃度が高くなると死んでしまうことが知られています。ビタミンCは強い抗酸化作用を持っているため、癌細胞中で鉄などの微量金属と反応して活性酸素を発生します。

がん細胞ではカタラーゼという活性酸素を分解する酵素が欠乏しており、中和することができずダメージを受けます。一方で正常細胞はカタラーゼの働きにより、活性酸素を中和することができ、ダメージを受けません。この働きによりビタミンCは癌細胞のみに対して制がん作用を示します。

また、ビタミンCは細胞の働きを正常化したり、免疫システムを刺激することで化学療法の効果を高めたり、副作用を緩和する効果があることが知られています。

ビタミンC療法の適応

高濃度ビタミンC療法が適応となるのは以下の4つの場合があげられます。

  • 準的ながん治療が無効の場合
  • 標準的ながん治療の効果を高めたい場合
  • 標準的ながん治療の副作用を緩和したい場合
  • 抗癌剤治療後の寛解期間を延長させたい場合

代替療法として希望される場合にも実施できますが、有効な抗癌剤や放射線治療がある場合には併用治療を推奨しています。

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